解説

生保はJGB中心の国内運用に回帰できるのか

国内債投資を積極化する動きは限定的、引き続き外債中心の運用に

運用アナリスト /両澤 角樹

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今年10月に主要生保各社の2018年度上期資産運用状況および下期資産運用計画(以下、運用状況・計画)が出そろった。各社の運用状況・計画を一見すると、日本銀行による強力な金融緩和に苦しむなか、内外の金利トレンドの変化によって徐々に運用スタンスを変えようとしているように感じる。特に資産運用の高度化に向けた取組みは、従来のような鈍い動きをいよいよ脱し、突如スピードを加速させているようにも見える。本稿では、公表されている主要生保各社の運用状況・計画を踏まえ、今後の運用の方向性について読み解いていきたい。

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もろさわ かどき
自称、日本の資産運用の将来に関して危惧する「荒野で呼ばわる者」。運用成果に対する過度の批判ではなく、建設的な視点から前向きに運用の将来を考えたいというポジティブ思考の持ち主(自己評価)。かつては金融業界において投資家として一線で活躍し、現在でも複数のアセットオーナーによる運用への助言などにかかわっている。