特集悩める投信マーケット

伸び悩む日本の投信市場、反転攻勢へ乗り越えるべき課題

さまざまな運用スタイルを持った個人向け商品の登場を期待

三菱UFJリサーチ&コンサルティング 調査部 主席研究員 /廉 了

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個人が保有する投資信託は2015年6月をピークに減少している。NISAやiDecoの拡充などの政策効果も一定程度あったと思われるが、成果が十分に出ているとは言えない。日本で個人が保有する投信が増えにくい背景には、長期的に株価が伸び悩んでいることや株式市場の厚みがないといった市場構造の問題もある。しかし、本当の課題は、商品の多様性の欠如にあるのではないか。さまざまな運用スタイルの商品が登場するような市場へと活性化させることが欠かせない。

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かど さとる
89年東京大学経済学部卒、三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行。企画部、経済調査室などを経て、15年6月から現職。専門は内外金融制度・金融機関経営。15年金融審議会「決済業務等の高度化に関するWG」委員。