解説

GPIFの新たな取組みは運用業界にあまねく影響

日本の資産運用をリードするのは、やはりクジラだ

年金運用アナリスト /両澤 角樹

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GPIFの運用が大きく変わろうとしている。それは、必ずしもポートフォリオの構成変化といった、目に見える劇的な変化ではない。しかし、ガバナンス・ESG投資・実績連動報酬といった本稿で取り上げる項目に関する取組みは、他の年金やアセットオーナーに大きく先行しており、今後の日本の運用業界のあり方すら激変させる可能性もありそうだ。

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もろさわ かどき
自称、年金の将来に関して危惧する「荒野で呼ばわる者」。運用結果に対する後ろ向きで過度の批判をするよりも、建設的な視点から前向きに将来を考えたいというポジテティブ思考の持ち主(自己評価)。かつては年金運用の投資家であり、現在でも複数の年金ファンドへの運用助言などに関与している。