特集リーマンショック「10年後の警告」

金融危機後のグローバル金融機関の地殻変動

邦銀のさらなるグローバル展開には中堅クラスの外銀買収が不可欠

東洋大学 国際学部 教授 /野﨑 浩成

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

今世紀に入り、金融市場ではグローバリゼーションが加速した。そして、その主役を務めた欧州金融機関はリーマンショックにより大きな傷を負い、その間隙を縫ってわが国のメガバンクがグローバル市場での飛躍を遂げた。また、こうしたグローバルプレーヤーの地殻変動と同時進行したのがデジタル化である。過去10年で進行してきた地殻変動を邦銀にとってより良い方向へと導けるかは、経営者の柔軟性と果断なアクションに委ねられている。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

のざき ひろなり
86年年慶應義塾大学卒。91年エール大院修了。博士(政策研究)。埼玉銀行、HSBC、シティグループ証券、京都文教大学などを経て18年4月から現職。近著に『成長神話という煩悩からいかにして金融は解脱すべきか』(ディスカヴァー・トゥェンティワン)ほか多数。米国CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員。日経アナリストランキング1位(銀行部門、15年まで11年連続)。15年金融審議会専門委員。