特集変化迫られる企業年金

改革急務の企業年金ガバナンス

望まれる「企業年金検査制度」の導入

東京大学 名誉教授 /若杉 敬明

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企業年金基金ガバナンスとは、企業とは独立して運営される企業年金基金が、健全に運営されるように基金の経営者から良質の経営を引き出すことである。不正な経理や非合理な資産運用、監事監査の形骸化など、拙劣な企業年金基金運営のために、母体企業が深刻な影響を受けたり年金基金の破綻により受給権が脅かされたりする事態が多発している。まさにガバナンスの欠如にほかならない。独立した立場の検査人による年金基金の運営を監視する検査制度が不可欠ではないか

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わかすぎ たかあき
ミシガン大学ロスビジネススクール三井生命金融研究センター理事、東京大学名誉教授。経営財務研究学会会長、社会保障審議会委員、リコー取締役、ドコモ監査役等を歴任。