特集「金融育成庁」の羅針盤

コンプラ・リスク管理への対応

対象が拡大し、質的にも変化したコンプライアンス・リスク管理

森・濱田松本法律事務所 パートナー弁護士 /江平 享

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金融庁は2018年10月、「コンプライアンス・リスク管理に関する検査・監督の考え方と進め方(コンプライアンス・リスク管理基本方針)」(以下、本方針)を、意見募集を経て公表した。本方針は、同年6月に公表された「金融検査・監督の考え方と進め方(検査・監督基本方針)」のもと、対話のための材料として公表される分野別のディスカッションペーパーの一つである。本稿では、本方針が示す「コンプライアンス・リスク管理」が、従来の「コンプライアンス」とどう異なり、金融機関はどのように向き合えばよいか探ってみたい。

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えひら あきら
弁護士、ニューヨーク州弁護士、公認不正検査士。96年東京大学法学部卒、日本長期信用銀行入行(~98年)。02年弁護士登録。07年コロンビア大学ロースクール卒業。12年金融庁検査局総務課専門検査官。専門は金融規制・コンプライアンスと各種金融取引。