証券界の雄、野村ホールディングス(HD)が窮地に立たされている。前期決算で1000億円超の巨額赤字を計上したのに続き、東証の市場区分見直しに関する内部情報の漏洩で金融庁から業務改善命令を受けた。コンプライアンス体制の不備が露呈し、主幹事証券会社から野村を外す動きは日本郵政株の売り出しにまで波及。「業績悪化」「行政処分」「野村外し」の三重苦で、永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)に託された「ガリバー」の復活は逃げ水のように遠のいている。
証券界の雄、野村ホールディングス(HD)が窮地に立たされている。前期決算で1000億円超の巨額赤字を計上したのに続き、東証の市場区分見直しに関する内部情報の漏洩で金融庁から業務改善命令を受けた。コンプライアンス体制の不備が露呈し、主幹事証券会社から野村を外す動きは日本郵政株の売り出しにまで波及。「業績悪化」「行政処分」「野村外し」の三重苦で、永井浩二グループ最高経営責任者(CEO)に託された「ガリバー」の復活は逃げ水のように遠のいている。
掲載号 /週刊金融財政事情 2019年6月10日号