解説

デジタルフォレンジックを活用し、理想のガバナンス態勢構築へ

「消そうにも消せない時代」に備えよ

NTTデータ経営研究所 金融政策コンサルティングユニット シニアマネージャー /市村 雅史

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今や金融機関の業務において、パソコンやスマートフォンによる文書作成、あるいは電子メールやインターネットの活用は必要不可欠である。そして、それらを用いて作成された情報はすべてデジタルデータとして情報機器に記録・蓄積されている。そうしたデータから、不祥事案に関する情報分析を行うのがデジタルフォレンジックである。本稿では、デジタルフォレンジックの意義から過去の不祥事案における活用例を概観しつつ、金融機関のデジタルデータにおけるガバナンス態勢のあるべき姿を考察する。

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いちむら まさし
87年東北大学工学部卒業、NTTデータ入社。08年4月から18年3月まで、金融庁検査局システムリスクモニタリングチーム専門検査官として、システムリスク管理、サイバー攻撃、BCP、デジタルフォレンジック検査およびFISCオブザーバーや監査セミナー講師に従事し、18年4月から現職。