特集LIBOR危機を回避せよ!

貸出・債券業務の継続に向けた準備のポイント

時限性を考慮し、できることから始める対応を

デロイト トーマツ グループ パートナー /佐竹 正規

デロイト トーマツ グループ ディレクター /勝藤 史郎

デロイト トーマツ グループ シニアマネジャー /尾方 哲郎

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LIBORからの重要な移行プロジェクトの一つに、既存のLIBOR貸出について、顧客と交渉のうえ、円LIBORに代替する金利指標へ円滑に移行することが挙げられる。ただし、後継金利指標は複数から選択する必要があり、円LIBORとの金利差を調整するスプレッドの決定も容易ではない。また、選択によっては顧客に不利な事象が発生するリスクもある。したがって、円滑な移行と顧客とのトラブル回避には事前の周到な準備が不可欠と考える。(文中の意見にわたる部分は、筆者の個人的な見解である)

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さたけ まさき
公認会計士、米国公認会計士(オハイオ州)。90年10月に有限責任監査法人トーマツに入社し、主に金融機関の規制対応、内部監査、内部統制、ガバナンスに関するアドバイザリー業務を担当。

かつふじ しろう
17年より現職、リスク管理・規制対応のアドバイザリーに従事。以前は大手銀行でリスク管理、金融規制、経済分析、市場業務などを担当。著書『9つのカテゴリーで読み解くグローバル金融規制』(中央経済社2017年共著)。

おがた てつろう
国際協力銀行(JBIC)、大手監査法人、大手金融機関を経て、18年より現職。これまでリスク管理、バーゼル規制対応を中心に幅広く従事し、現職においては大手金融機関向けにLIBOR移行対応に関するアドバイザリー業務などを担当。