解説

信用力の高い投資対象として広がる国際機関債の評価手法

「優先債権者ステータス」を踏まえた格付けと、発行通貨の多様性が肝

みずほ証券 金融市場調査部 シニアクレジットアナリスト /辻 宏樹

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国際機関債の市場規模は国債・社債市場対比で見れば小さいが、コロナ禍以降は拡大基調にある。発行額が大きい機関はAAA格など非常に高い格付け水準を有するケースが多いが、足元では格付けが相対的に低い機関による発行機会も散見される。その信用力分析に当たっては、加盟国の支援能力・支援意思や貸出先の質が主要な評価項目となるほか、機関の公益性や決算情報の特殊性、優先債権者ステータスの存在など、国際機関特有の要素を加味する必要がある。

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つじ ひろき
12年京都大学経済学部卒、14年同大学公共政策大学院修了。同年みずほ証券入社。17年からクレジットアナリスト、20年7月から現職。日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)。金融規制、グローバル主要銀行・保険会社、国際機関を担当。

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