三井住友トラスト基礎研究所 投資調査部長 主席研究員 /大谷 咲太
三井住友トラスト基礎研究所 投資調査部長 主席研究員 /大谷 咲太
投稿日2026.10.16. /週刊金融財政事情 2026年10月20日号
日本銀行の金融政策正常化が進み、金利上昇によって資産価格の変動リスクが高まるなか、金融庁は今事務年度の金融行政方針に、不動産向け投融資の案件審査やリスクモニタリングの実効性を重点的に確認すると盛り込んだ。特に近年、融資対象がアパートローンなどの居住用不動産から事業用不動産へと広がり、地域金融機関においては地元案件に加えて不慣れな首都圏などへの越境融資も拡大している。国内金融循環に大きな不均衡は見られないが、金利上昇や市場調整時の影響経路は複雑になっている。事業用不動産の先行きを見通すことは、金融システムの安定に向けていっそう重要になっている。
おおたに しょうた
国内銀行を経て、08年三井住友トラスト基礎研究所入社。大学教員を経て24年から現職。主にマクロ経済や金融、不動産投資市場の調査・研究業務に従事。現在、大阪大学大学院経済学研究科招へい教員、神戸大学経済学部非常勤講師、日経ビジネススクール講師など。大阪大学大学院経済学修士。
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