特集会計不正 終わりなき戦い

企業規模にかかわらず通用する会計不正に対するアプローチ

経営者心理に着目し、違和感を持つ関係者の「お見合い」を防げ

立教大学 経済学部 会計ファイナンス学科 教授 /小澤 康裕

立教大学大学院 人工知能科学研究科 客員教授 /前田 順一郎

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「会計不正」といっても大企業と中小・零細企業ではその意味に差異がある。ただし、多くの場合に共通しているのは、出発点が経営者の「心理(意図)=動機」にあるという点である。会計監査でも投融資等のリスク管理でも、企業のビジネスを理解した上で、経営者の心理を分析することが肝要だ。違和感を覚えた者が意見を言いやすい環境を整え、認知バイアスによって関係者が「お見合い」してしまわないように十分に注意することが求められる。

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おざわ みちひろ
明治大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(経営学・明治大学)。明治大学助手、神戸大学助手、立教大学経済学部会計ファイナンス学科専任講師、准教授を経て現職。専門は会計監査論。公認会計士試験・試験委員(監査論担当)。

まえだ じゅんいちろう
東京大学経済学部卒。マンチェスター大学MBA。都市銀行勤務後、あずさ監査法人に入所。米国KPMG、国土交通省勤務を経て、現在J&Gアドバイザリーおよび日本公共コンサルティング代表取締役。日本公認会計士協会主任研究員。公認会計士、税理士。