解説

FATF勧告の改訂で目指すクロスボーダー送金の透明性向上

法令改正やITシステム・実務の見直しなど官民で対応が必要に

金融庁 国際資金洗浄対策室長 兼 国際政策管理官 /羽渕 貴秀

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

FATF(金融活動作業部会)は、2度にわたる市中協議を経て今年6月に、送金の透明性に関する勧告16を改訂した。本改訂は、過去数十年の送金市場の構造変化による透明性の低下や詐欺急増によるリスクの高まりに対応し、適切なAML/CFT/CPF(マネー・ローンダリング/テロ資金供与/拡散金融対策)を確保するためのものである。本稿では、FATFにおいて勧告改訂を担当する政策企画部会(PDG)の共同議長として本件の取りまとめに当たった経験も踏まえ、改訂の概要や今後の課題、官民で求められる対応について解説する。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

はぶち たかひで
東京大学法学部卒。デューク大学経営大学院MBA。日本銀行、金融庁市場課を経て、19年から金融庁ヘッドとしてFATF会合に参加。23年から現職。22年からFATFにおいてPDG(政策企画部会)共同議長を務める。19~21年はPDG傘下のVACG(暗号資産コンタクトグループ)共同議長を務めた。