神戸大学経済経営研究所 教授 /家森 信善
神戸大学経済経営研究所 教授 /家森 信善
投稿日2025.08.01. /週刊金融財政事情 2025年8月5日号
2025年6月、改正商工中金法が施行され、商工組合中央金庫の「民営化2.0」が実現した。完全民営化(「民営化3.0」)を目指す今こそ、地域金融機関との信頼を基盤とする連携で、中小企業支援を強化する必要がある。本稿では「商工中金改革」の経緯と22~23年に行われた「商工中金の在り方検討会」の議論を振り返る。その上で、23年にRIETI(経済産業研究所)で行った地域金融機関の支店長に対するアンケート結果を参照しつつ、現時点での連携の実態と課題、民営化3.0への展望を考察する。
やもり のぶよし
名古屋大学教授などを経て、14年から現職。中小企業政策審議会金融小委員会委員長。17年の「商工中金の在り方検討会」以降、商工中金改革の各種検討会に継続的に参加。経済産業研究所のファカルティフェローを務める。
掲載号 /週刊金融財政事情 2025年8月5日号