特集資金決済 新時代の足音

〈対談〉資金決済制度WGから考える金融規制の在り方

規制の隙間解消とイノベーション創出を両立へ

東京合同法律事務所 弁護士 /坂 勇一郎

京都大学公共政策大学院 教授 /岩下 直行

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金融審議会「資金決済制度等に関するワーキング・グループ(WG)​」(第1回開催=2024年9月25日)では、送金・決済・与信サービスの利用者・利用形態の広がりや、新たな金融サービスの登場があるなか、ビジネスの健全な発展に資する金融規制の在り方について検討を行っている。テーマは資金移動業、暗号資産、ステーブルコイン、立て替え払い、クロスボーダー収納代行など多岐にわたる。金融庁は24年内に議論を取りまとめ、25年通常国会に資金決済法等の改正法案を提出する予定だ。本稿では、WGメンバーの東京合同法律事務所の坂勇一郎弁護士と京都大学公共政策大学院の岩下直行教授がWGの検討事項を踏まえ、あるべき金融規制の方向性について語った。

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さか ゆういちろう
87年早稲田大学法学部卒、92年弁護士登録(第二東京弁護士会所属)。17年金融審議会スタディ・グループメンバー、19年金融審議会決済法制及び金融サービス仲介法制に関するWG委員などを歴任。22年から東京経済大学現代法学部教授。

いわした なおゆき
84年慶應義塾大学経済学部卒、日本銀行入行。14年金融機構局審議役・金融高度化センター長、16年フィンテックセンター長。17年から現職。19年金融審議会委員を兼務。