2024年6月以降、一部報道やSNSのX(旧ツイッター)への投稿などで明らかになったイオンカードの不正利用被害。問題となったのは、カード利用を停止しても不正利用が継続した点だ。犯行グループは、クレジットカードをスマートフォンにひも付ける決済サービスを利用し、カード加盟店がカード会社(イシュアー)に信用照会を行わない「オフライン取引」の仕組みを悪用するなど、カード決済の穴を突いている。複数の事業者が絡む金融サービスは、そのはざまが「弱点」になりやすく、そこに焦点を当ててあらためて検証する必要性が生じている。