特集変われるか⁉ アセットオーナー

「エンダウメント型モデル」で1兆円規模の大学基金を目指す

〈インタビュー〉受益者とアセットオーナーに不可欠な中長期的目線での運用姿勢

東京大学 理事 CFO /菅野 暁

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足元の物価上昇などにより、学費の値上げ論争も巻き起こっている国立大学の経営状況。現在は国の交付金などをよりどころに大学運営を行っているが、大学財務の逼迫は、ともすれば大学の本業の一つである研究に十分な資金が回らず、大学の魅力を落としかねない。こうしたなか、優秀な研究者や設備を取り入れるには、国の交付金に頼らず、研究資金を確保できる体制構築が欠かせない。大学基金の運用をどのように高度化し収入を増やしていくのか。東京大学の菅野暁CFOに、東京大学基金の展望と日本のアセットオーナーの現状について聞いた。(編集部)

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すがの あきら
82年東京大学経済学部卒、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行。12年みずほ銀行・みずほコーポレート銀行常務執行役員 投資銀行ユニット長兼アセットマネジメントユニット長、14年みずほフィナンシャルグループ執行役専務 国際・投資銀行・運用戦略・経営管理統括、16年執行役専務グローバルコーポレートカンパニー長、17年執行役副社長を経て18年アセットマネジメントOne社長。24年4月から現職。マサチューセッツ工科大学経営大学院修了(経営学専攻)。