特集実現途上の社債市場活性化

社債市場で存在感増す「SDGs債」の動向と課題

投資家層の拡大と情報開示の充実がさらなる市場活性化へのカギ

野村資本市場研究所 野村サステナビリティ研究センター 主任研究員 /富永 健司

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調達資金が持続可能な開発目標(SDGs)に貢献する事業に充当される「SDGs債」は、政府の後押しも受けながら、発行規模の拡大と商品の多様化が進んできた。2023年度は、社債の発行額全体に占めるSDGs債の割合が約2割にまで及んでおり、今後、SDGs債の拡大は日本の社債市場の活性化に向けた「切り札」となることが期待される。本稿では、SDGs債の発行動向を概観した上で、SDGs債市場をさらに活性化させていくための取り組みを考察する。

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とみなが けんじ
06年慶應義塾大学商学部卒、野村証券入社。債券関連の業務等に従事し、14年野村資本市場研究所出向。22年から現職。研究分野は金融・証券制度、ESG投資、SDGs債と社債市場。17年早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。