解説

企業のブランド力向上につながる「アルムナイ」との向き合い方

資本市場や労働市場に向けた戦略的な情報開示が必要

みずほリサーチ&テクノロジーズ 社会政策コンサルティング部 次長 /田中 文隆

  • facebook
  • twitter
  • LINE
  • 印刷

近年、労働市場の流動化を前提にした人材マネジメントが求められるなか、自社の中途退職者を「アルムナイ」と位置付けて、つながりを維持しようとする動きが広がっている。アルムナイとは、英語で「同窓生」「卒業生」を意味する言葉で、転じて「企業の退職者」の意味で用いられることも増えてきた。本稿では、企業がアルムナイ施策に取り組む意義を概説した上で、企業とアルムナイの協業の可能性や、資本市場・労働市場に向けた情報開示の在り方を探ってみたい。

本記事をお読みいただくには
会員登録と購入が必要です。
月額会員の方はログインすると、
続きをお読みいただけます。

まだ登録されていないお客様

パスワードを忘れた方はこちら

たなか ふみたか
早稲田大学政治経済学部卒。都市銀行勤務後、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科修士課程修了。01年富士総合研究所(現みずほリサーチ&テクノロジーズ)に入社後、厚生労働省に出向し労働経済白書執筆に従事。現在、人的資本経営の可視化・開示、ビジネスと人権、労働市場の流動化に関する官民支援に従事。21年博士(経済学)。