特集検証「異次元の少子化対策」

「少子化対策」と銘打たない欧州の政策に学ぶべきこと

きめ細かい対策を講じる上でデータ利活用は欠かせない

日本総合研究所 創発戦略センター エクスパート /村上 芽

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本稿では、日本と海外の少子化事情を比較分析するに当たり、先進国の中で、面積と人口規模の両面から比較的日本と近いドイツ、フランス、英国の3カ国と、子育て先進国として有名なスウェーデンを取り上げる。いずれも、女性の高学歴化や晩婚化・晩産化が進んでおり、合計特殊出生率は2.0未満の水準にある。一方で、これらの国では、生まれてくる子どもの数(出生数)は減っていない。その理由を政策等の違いから確認してみたい。

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むらかみ めぐむ
99年京都大学法学部卒。日本興業銀行(現みずほ銀行)を経て、03年日本総合研究所入社。10年から創発戦略センター所属(大阪・土佐堀オフィス)。内閣府「少子化社会対策大綱の推進に関する検討会」(21~22年)メンバー。著書に『図解 SDGs入門』『少子化する世界』(いずれも日本経済新聞出版)など。